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グローバル化するヨガ 世界的に流行しているヨガの事情を解説!

グローバル化するヨガ 世界的に流行しているヨガの事情を解説!

ヨガは古代インドを発祥とする宗教的な鍛錬、精神統一の手段であり、元々は宗教的な色合いが強いものでした。しかし今や、日本における座禅と同じように宗教に問わず世界的に流行し始め、ヨガの世界人口はますます増え続けています。

今回の記事では、世界に広がりグローバル化が進むヨガの伝播について網羅的に解説するとともに、現代におけるヨガの目的についてご紹介します。

元々は解脱を目指す宗教行為としてのヨガが主流だった

そもそもヨガとは元々どういったものだったのでしょうか?

ヨガは、古代のインドに端を発するといわれています。元々は心身を鍛錬によって制御し、精神統一や瞑想、呼吸法によって自己の宗教的鍛錬を実践するというものでした。その目的は「輪廻」(サンスクリット語ではサンサーラ)からの「解脱」(モークシャ)にあり、それは古代インド人にとっては人生における究極の目標として宗教的に高い位置にあったものでした。

ヨガは、元々はバラモン教において実践され、ヒンズー教、ジャイナ教などインドの諸宗教においても実践されており、特定の宗教というよりはインドそのものにルーツのある行法であることがわかります。インドを発祥とする仏教においてもヨガの手法を取り入れており、仏教の伝播とともに中国や日本に伝えられ、日本において仏教を通して広まった「座禅」も、元々はインドにおけるヨガの一種でした。

ヨガは紀元後500年ごろに体系化されたといわれており、ヨーガ学派による教典「ヨーガ・スートラ」によってインド哲学におけるヨガの真髄が取りまとめられ、現代に至るまで残されています。

「ハタ・ヨーガ」とは?

古代インドや中国、日本において、主に宗教鍛錬として広まっていたヨガですが、近現代になると、新たな形になって欧米各国に紹介されることで、ヨガはその形態や目的を一変させました。

それがいわゆる「ハタ・ヨーガ」と呼ばれるもので、元々はヨガの一形式、一流派に過ぎないものでした。「ハタ」とはサンスクリット語で「力」「強さ」を意味し、「ハ」は太陽、「タ」は月を意味することから、陰と陽の側面を持ち対立的なそれらを統合するようなヨガの流派です。16世紀の行者スヴァートマーラーマが編纂したヨーガ論書『ハタ・ヨーガ・プラディーピカー』によって体系化されたものがルーツとなっています。

現在単に「ヨガ(ヨーガ)」という場合、まずこのハタ・ヨーガを指すといっていいでしょう。身体の鍛錬を持って浄化を目指す段階であるとされるハタ・ヨーガは、20世紀後半に欧米諸国において世界的に有名な歌手や女優など有名セレブリティが紹介したことで一大ブームとなります。宗教的な意味はほぼ失われ、身体の健康増進、疲労回復を目指す健康法としての性格を強めていきます。

現代のヨガは陰陽のバランスをとることが大切

伝統的なインドの宗教行為から変貌し、フィットネスの分野でグローバル化を進めつつあるヨガは、「陰」と「陽」に別れることになります。

日本ではいわゆるホットヨガ、パワーヨガが主流で、アメリカにおいても2000年代前半において大きく流行ったのはホットヨガ、パワーヨガでした。運動量が多くアクティブに動き、フィットネス要素が強いホットヨガは「陽のヨガ」で、身体的負荷も大きなヨガです。

ブームによってそうした負荷を与えるヨガによって身体を壊した人が増えたため、2000年代後半からは欧米を中心にリストラティブヨガやヨガセラピー、ヨガニドラーに代表される、フィットネス要素を薄め心身のバランスを整えることに重きを置いた「陰のヨガ」が流行します。

2020年を前にした現代では、グローバル化とヨガ人口の増加が今後ますます増加することになると考えられていて、こうした陽のヨガと陰のヨガがバランスよく並存する形で、さまざまな国に広まっています。

グローバル化するヨガの本来の目的は「心と身体のバランスを整えること」にある

こうしてグローバル化を果たしたヨガですが、本来の目的に立ち返って実践していくことが大切です。

それは、「フィジカルとメンタル、双方のバランスを整えること」にあります。陽のヨガは主にフィジカル面を整え、鍛えるフィットネス要素が色濃いもので、陰のヨガはメンタル面を整えるセラピー要素が大きいものです。特にヨガの特徴として、呼吸と運動を連動させることが挙げられます。

「普段無意識に行っている呼吸を意識的に整える」ことが非常に重要であり、「息を吐く」ことを意識的に行うことで副交感神経を活性化させ、交感神経が優先して動きがちな現代においてより心身のバランスを整えることが可能になります。こうしたヨガを続けることで、心身ともに健康な状態にしていくことが現代のヨガの真髄です。

2014年には、ヨガ発祥の地であるインドのモディ首相の提唱の元、賛同国が177カ国を超えたことで、国連が「国際ヨガデー」を制定しました。「国際ヨガデー」は毎年6月21日で、この日は世界各地でさまざまなヨガイベントが開催されます。モディ首相はこうしてグローバル化を果たしたヨガについて「自身とこの世界や自然との調和を発見させてくれる貴重な贈り物」と表現しています。

まとめ

ヨガはその効果への期待から今後ますます人口が増えると考えられていて、2020年には日本においても10人に1人がヨガを行う時代になるといわれています。

こうしたヨガの実践について学び、実際に身体を動かしてみたいあなたは、ぜひとも「一般社団法人ヨガセラピスト協会」にいらしてください。ヨガインストラクターの養成講座を開催しており、ヨガセラピスト養成講座・マタニティヨガセラピスト養成講座など、さまざまな講座をご用意しています。全米ヨガアライアンス認定校として資格取得に向けた講座も実施しておりますので、まずはお気軽にお問合せください。